こんにちは、システムエンジニア夫婦です。今回の記事は、Thunderbirdの一斉送信に上限はあるのかを考えてみたという記事になります。
考えるきっかけとなったのは、
- メールを1000件程、一斉に送りたい
- メールを一斉送信したら届かなくなった
など、一斉送信関連の問い合わせを受けることがあります。少し真面目に検索して自分なりの解を用意しておこうと思いました。以下のポイントをまとめた記事になります。
- Thunderbirdで一斉送信する際に上限はあるのか
- BCCで一斉送信する際の懸念点
- 一斉送信に使えそうなThunderbirdのアドオン
- 有料のメール配信サービスについて
これら内容に興味ありましたら、参考までにお立ち寄りください。それでは、いってみましょう!
Thunderbirdで一斉送信する時に上限はあるのか
無料メーラー「Thunderbird」を使って一斉送信するとき、上限はあるのでしょうか。50件以上は送れない、などといった制限はあるのか気になる所ですよね。
一斉送信の上限はメールサーバの設定に依るというのが答えなのではないのかなと思います。送信するときに使うメールサーバでも、相手の受診側のメールサーバにも、制限が欠けられていることが多いです。
ですので、メーラであるThunderbird側の制限ではなく送信・受信メールサーバの設定によるので、送ってみないと分からないことが多いです。社内にシステムがあるならシステム管理者へ、プロバイダ等のメールを利用しているのならそちらに問い合わせると回答が得られるかもしれません。ただ、送信側の情報は分かっても受信側のメールサーバはそれぞれなので、すべての把握は難しいですね。
ただ、1通のメールを宛先数百件にBCCなどで一斉送信するのは良いとされていません。その理由を次章に述べます。
一斉送信(BCC)で考えられる懸念点
一斉送信する際は、BCC(受けとった人が他の送信先が見えないような送り方)を利用されることが多いかと思います。数名なら問題ないかと思いますが、数百件などの送信先が多い一斉送信の場合、以下の懸念点が挙げられます。
一斉送信は迷惑メールとみなされることがある
BCCに送信先アドレスを詰め込んで、一斉送信しようとすると受信者側のメールサーバの設定で迷惑メールとみなされてしまったり、ブラックリストにのってしまうというリスクもあるそうです。
悪意が無かったとしても悪質なメールだと判断されることがあるということですね。これは、良くないですね。
送信できない・届かないことがある
宛先20件の一斉送信だと問題なく送信できたけど、1000件だと送信できないということもあるようです。実際に私も、一部メールが届かなかった…という事がありました。(メールアドレス変更のお知らせを昔一斉送信しようとして失敗した。)
これは恐らく、メールサーバに一斉送信の上限が設定されてそこでブロックされたのではないかと思います。(メールアドレス変更のお知らせは途中で頓挫した。今はLINEが主流で便利ですね(笑))
情報漏洩の危険性
BCC自体の仕様としては、他の人のメールアドレスは見えないようになっています。仕組みとしては見えないのですが、作業者の操作ミスで漏洩することがあります。
例えば、BCCでアドレスを入力したつもりだったのに、ToやCCで送ってしまったという例。気を付けていれば大丈夫!と思ったりもしますが、500件や1000件手作業でやるとなると、ミスをゼロにするというのは中々難しい事だと思っています。
個人の場合「ごめんね~」で済むかもしれませんが、会社でこのような作業を行った場合は、情報漏洩は社会的信用問題に発展するので要注意ですよね。
一斉送信メールの印象が良くないかもしれない
一斉送信メール、みんなにまとめて送ったメールは良い印象を抱かない人もいるようです。確かに、普段の付き合いでも同じことが言えますよね。500人に一斉に「あそぼ~!」と言っている人の誘いには「誰でもいいって事じゃんw」と私なら思ってしまいます。
こういった理由から、BCCにメールアドレスを詰め込んでの一斉送信はあまり良くないのかな~と言うのが私の考え方です。
どうすれば?!最適な一斉送信方法
会社などで定期的に・大量の宛先にメールを安心安全に一斉送信するにはどうすればいいのか?!これは、やはりメール配信サービスを使うのが良いのではないかと思います。
という風に思うかもしれませんが、一斉送信を想定したサービスではきっと裏で色んな処理を行って対策しているのだと思います。
メール配信サービス会社のノウハウはきっとすごい
ここからわたあめのにわか知識ですが、メール配信サービス会社は一斉送信するために、こんなことを考慮しているのでは?という事を紹介します。にわか知識です。(大事なことは二度言うw)
- 秒間何通といった送信数を制御してメールを送信
- さらにドメインごとに送信速度設定(Gmail宛だったら3秒に1通順番に送っていくとか※もちろん例です)
- 配信元IPアドレスを複数用意して分散送信
- IPアドレスをストックしておいて、あるドメインからBANされたら別のアドレスで送信する
などが考えられます。これは通常のメーラ等では制御できない細かい細かいメール送信の動きになっています。迷惑メールに認定されず、確実にメールを届けるためのノウハウをしっかり蓄積しているのが専門のサービスなのだと思います。
たとえば、「イベント中止のお知らせ」など大量の人にタイムラグなく緊急に確実に伝えなくてはいけないメールなどはこういうしっかりとした仕組みが必要になりますよね。
どのメール配信サービスを使えばいいのか
メール配信サービスといっても、いろいろな企業からサービスが出ていますよね。どの配信メールサービスを使えばいいのか?と迷われる方はまずは無料でお試ししてみてはいかがでしょうか。7日間お試しできるそうです。
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ただ、個人の範囲だし!こんなにしっかりした仕組みを使わなくてもいい場合(でも一斉送信機能は必要)ということもありますよね。そんな時はThunderbirdのアドオンを使うのも一つの手かと思います。
一斉送信に良さげなThunderbirdのアドオン
すいません、こちらも調べただけのもので、実際に使ったことが無いのですが、こういうのもあるみたいだよ~程度のノリで紹介させていただきます。あ、アドオンとは追加機能みたいなもので、Thunderbird標準の機能にプラスで機能を追加するみたいなイメージです。
一斉送信するためのアドオン
一斉送信するためのアドオンとしては、「Mail Merge」というアドオンがあるみたいです。
Thunderbirdの連絡先リストから送信先を指定出来たり、csvファイルからも情報が読み込めたりするみたいですね。宛先だけでなく宛名も変数的な使い方が出来るみたいですね。
使い方ですが、以下のページに画像付きで分かりやすくまとまっていますので、リンクを貼っておきます。
送信日時を指定して送信するためのアドオン
日時を指定して送信するには「後で送信」というアドオンがあるようです。
このアドオンを使うと以下のようなことが実現できるとのこと。
- 今から15分後に送信
- 日時を指定して送信予約
- 定期的に配信(週次、月次など)
個人でメールを送るなら、こういうアドオンを活用して送信してみるのも良いのかな~!と思ったりです。
さいごに
メールの一斉送信の方法ですが、責任を取れるかどうか…というところで方法を選択するのかなという感じですかね。私がもし会社のメール配信担当になるなら、絶対専門のサービスを利用しようと思いましたね。
今回は、私の知ってること調べたことをつらつら述べる記事となってしまい、あまり「解決!!!」というスッキリとした記事にできず申し訳ないですが、少しでもお役に立てれば幸いです。それでは、また!!