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文系卒でもシステムエンジニアになれるのか?仕事についていけるのか?

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こんにちは、わたあめです。私は文系大学出身、新卒で大手と中堅の間のSIerの会社に入社し5年ほど勤務しました。現在は、200人規模の会社へ転職し、システム部門で働いています。システムエンジニア歴ははや8年となります。

これから、就職や転職などで文系卒でITほぼ未経験な私が仕事についていけたのか?きつかったのか?のリアル体験談をお伝えしていこうと思います。

この記事に書いてあること

文系卒システムエンジニアである私のスペック

IT業界の男女比率と文理比率

採用担当の考え

文系ではキツイと感じた場面

文系システムエンジニアの末路

就職前・後にやっておけば良かった事

同じく文系卒だけどITに興味がある方、未経験だけどIT業界に転職してみようかと考えている方の参考になればと思います。それでは、いってみましょう!

文系卒システムエンジニアである私のスペック

まずは、文系卒システムエンジニアである私のスペックを紹介させてください。

  • 30代女子(言い方w)
  • システムエンジニア歴8年!
  • 地方の進学高校(理系)
  • 地方の国公立大学(もちろん文系, 学部4年)
  • 新卒でIT業界へ(中堅SIer)
  • 出産・育児でブランク有り
  • 転職で別業界のシステム部門へ(200人規模)

という具合です。そんな私がIT業界へ飛び込んだらどうなったか、次章からたっぷりお届けしていきます。

IT業界の男女比率と文理比率

10年ほど前の話になりますし、会社によってもこれは大きく異なってくるかと思いますが、大手と中堅SIerのはざまにあった会社のお話です。参考までにお願いします。

私は文系だったので、同期の学歴(文理)に興味深々。みんなの自己紹介を聞いては「へぇ~」と印象に残って覚えている方だと思います。自己紹介の時は「○○大学、△△学部の山田 太郎です!」という具合で進むんですよね。ちなみに、同期は80人程でした。

盲点だった:大学院卒が多い

男女・文理の比率の前に、なんと入社した会社は理系大学院卒の学生が多かったです。開けてビックリというやつですよね。6割が理系の大学院卒でした。

わたあめ
わたあめ
噓でしょ?!こんなところでやっていけるの…?

学歴的には、東京大学から、旧帝大、東京の華やかな私大、西日本側も関関同立、そして地方系国公立大学ちらほらで、もちろんその他大学も。

男女の比率

男女の比率は、同期80人に対して10人ほどが女性でした。といってもそのうち2人は営業なので除外させていただきまして、男女の比率としてはおよそ9:1でした。

配属後は、ワンフロア100人ほどに対して3人でした。(もうひとり事務の派遣さんもいらっしゃいましたが、カウントしません。)女性が少ない事に配慮されたのか、私は女性の先輩のいるチーム配属となりました。(が、数年後産休で2年程いなくなってしまいました。)

わたあめ
わたあめ
とにかく女性は少ない~~~!!

今の時代はどうなんでしょうか。システムエンジニアという職も「え?なにやってるの?」と良く分からない職業から、広く知れ渡った職業になっていますので、女性の比率は高まってきてるのではないのかと思います。※これは、有名なドラマ「逃げ恥」のおかげも大きいと思ってます。

文理の比率

もうこれは圧倒的に理系が多かったです。多分、、、1割もいかなかったと思います。しかも、女性の方に文系卒の子が多かった。つまり、男性側ではほとんどが理系男子学生だったという事になります。

配属後もそうです。営業さんは文系の方も多かったのですが、文系の人ってあまり出会わなかったですね。

採用担当の人の考え

実は私、新卒で入社した会社でピンチヒッター人事的な業務をこなしたことがあります。就職活動での会社説明会で「先輩社員の一日~!」みたいな発表を行う係です。全国出張させていただきまして、話をしていました。そこで聞いた人事の人の話です。

文系卒は一定数採用するようにしている

理系学生だけでは能力が偏りがちということで、文系卒の学生も一定数採用枠があるとおっしゃっていました。流行り言葉でいうと「ダイバーシティ」というやつですね。

理系的・IT的な知識はプラスポイントになるけれども、「文章が上手に書ける」「コミュニケーション能力が高い」「新しい風を吹かせる」みたいなことも採用ポイントとしてあるとおっしゃっていました。

「なぜ文系の私を採用したんですか?」と聞いてみた

文系卒の学部生の私をなぜ採用してくれたのか興味もあり聞いてみました。(だって、本当になぜ入社できたのか謎だった。)私の入社できたポイントはこちら。

  • 筆記試験は最悪だった(泣)←
  • 面接で話が面白かった
  • 部活のエピソードで心を撃ち抜かれた

え?これだけで入社できたん??と思いましたが、採用担当者が言うには「頭良い」と「性格の明るさ」を軸とすると以下のような順位で採用するそうです。(まぁその人の持論かもしれないのですが。)

つまり、私は②の領域に入っていたとうことで、「ダイバーシティ用:文系卒女子×明るいヤツ」というポジションで高得点を勝ち取れたようでした。ちょっと納得。

文系ではキツイと感じた場面

新人研修と配属後の仕事で文系だからこそ辛かったという場面を紹介していきたいと思います。まぁあり過ぎるので抜粋になりますw

新人研修時代

私が入社した会社の新人研修は手厚く6ヶ月程ありました。辛かったのは、理系学生が余裕そうに聞いている研修でさえ、内容について行くのが必死だったこと、です。前提知識がゼロだったので、これは本当に辛かった。

例えば、「サーバ」という概念です。”サービスを提供できるパソコン”と説明されたとしても、全くイメージが付かないんですよね。理系出身の同期は入社した時点で、研究室などでサーバー運用を行っていた人も多かったので、イメージが付いた中で更に知識を吸収してく状態。知識の吸収率が明らかに違うことを実感しました。

あと、3クラスに分かれての研修で。もちろん上級・中級・初級でクラス分けされます。圧倒的ヒエラルキーに圧倒されました。上級クラスのカリュキュラムはチンプンカンプンでした。

配属後:1年目

私専の指導者(通称:OJT指導者)が私につきました。30代の男性。体育会的な仕事の仕方で、ロジカル的に解決というよりかは、コミュニケーション能力と根性で乗り切るみたいなパワー系上司でした。

他の人には厳しかったものの、私には丁寧に指導してくれて、優しかったです。最初に担当した案件は女性の先輩とタッグを組んだのもあって注意されることもなく。人件費の付け方も、「新人用に費用」と「プロジェクト費用」で賄われるので、プロジェクトの一員だけどプロジェクトにかかる人件費としては半額ということで、お得な存在だったので多めにみられていました。

割り当てられる案件も少額案件で、チームメンバーからもお客様からも「新人ちゃんだもんね~」ということで甘く扱われることが多かった気がします。新人時代は大丈夫でした。

配属後:2年目~3年目

プロジェクトリーダー兼OJT指導者と一緒の大型案件を担当することになりました。自分的波乱の幕開けです。大型案件のひとつの機能の担当者に成り上がりました。設計書でも機能部分はすべて自分の担当=責任を持つ事となりました。

OJT指導者は、対応が大きく変わりました。

  • 2年目だからしっかり責任もって仕事に取り組むように、という対応
  • 「分かりません」は通用しない
  • 「絶対」という確信をもって進めろ「多分」はNG
  • 「どうしたらいいですか」はNG
  • 残業も担当業務が終わっていないなら当たり前!

この「分かりません」が言えないことが一番つらかったです。分からない所が分からないから、「分かりません」も言えないんです。何が問題なのか・どうして分からないのか。

何から調べていけばいいか、どういう観点で問題に立ち向かえばいいかが全く分からない状況。質問もふわっとしたものになるので、相手の苛立ちも見えていました。本当に辛かったです。新人時代のボーナス期間にしっかり技術をのばしておくべきだと実感しました。

配属後:3~5年目

2・3年目の案件の経験から、もうBtoBの大型案件を担当するのは無理だと感じた私はマネージャーに配置換えを申し出ました。3~5年目の仕事は今までの法人システム導入案件から以下のような仕事に変わりました。

  • 法人へのシステム提案業務
  • 研究開発案件(新規プロダクトのトライアル)

今までのバリバリシステム設計というよりは、システム構成を考えてパワーポイントにまとめてお客様への提案に同行したり、新規プロダクト用の試験研究を行ったりしていました。

そこでの業務は少しだけ評価されたポイントがあります。提案業務では、パワーポイントのまとめ方・イラストの使い方・図と文章のバランスなどの配置のセンスがあるというところ。研究開発では、パートナー会社のシステムエンジニアの進捗管理がコミュニケーションが円滑にとれるという点でした。

だけど、別部署の同期は大型システム開発の若手コアメンバーに抜擢され、良いランクの評価を貰っているという噂が耳に入るようになります。デキル同期とデキナイ自分の評価の差が明確になり辛かったです。

わたあめ
わたあめ
自分がここにいていいのか分からない。技術力ないのに限界。

ということで、退職を決意しました。

文系システムエンジニアの末路

文系システムエンジニアの末路ですが、私と私以外の同期の事例を紹介します。

規模の小さい会社のシステムエンジニアとなった

私自身は、退職後に出産と育児がありブランクがありますが、再びエンジニアとして200人程度の会社のシステム部で働いています。正直もうシステムエンジニア懲り懲りという心境でしたが、違う職種で受けたところ、システムエンジニアとして是非という打診がありました。

保育園が決定していない状態で、入社タイミングもいつまででも待つという珍しい企業でした。私が手に職な仕事を経験していたからこそ引き寄せたラッキーだったと思っています。

ちなみに、今の会社は前職とは違い業務に対する心構えも緩やかで(対社内であり、システム開発も顧客立場なので)難なくこなせています。ITリテラシーが低い人々の中なので、前職ではパッとしないエンジニアだったのに、”すごくパソコンできる人”として大切にされていてありがたい限りです。

前職で得たこと

パッとしないエンジニアだったとはいえ、荒波にもまれた結果、社会人として下層システムエンジニアとして生きて行けるスキルが身に付いていました。

  • IT知識
  • システム開発の一連の流れを知っている
  • 応用情報技術者
  • 社会人マインド

多分、システムエンジニアではなくてもExcelのマクロなども使いこなせちゃうので、スーパー事務なんかに成り上がれる自信もあります。(言い過ぎw)

同期:転職するか職種チェンジしてる

他の文系同期はどうしているのか。私自身が退職してしまったので、その後しっかり情報を追えているわけではないのですが、以下の通りです。

  • 同じ会社の広報にジョブチェンジ
  • 転職して異業種にチェンジ
  • エンジニアとしてそのまま活躍

システムエンジニアを辞める人が多いかなという印象です。とはいえ、文系出身ながらもプロジェクトマネージャーをこなしている先輩もいます。人によるけれど、離脱する人も多いというところなのではないでしょうか。

就職前・後にやっておけば良かった事

技術的な知識を蓄えておく

文系卒でシステムエンジニアのまま活躍したかったのなら、就職前と最初の1~2年はとにかく勉強して技術者としてのレベルアップに注力すべきだったなと思います。

未経験者のためのカリュキュラムが充実しているプログラミングスクール【DMM WEBCAMP】など、プログラミングスクールで学習しておくと良いと思いました。

というのも、未経験だったり文系卒だったりする場合は「何から勉強していいのか分からない!」「一人だと続かない」と言うのが課題なんですよね。そこは未来の自分のために自己投資ということで、専門家と一緒に勉強していくのが良いのかなと思います。(私も一人で家で勉強しようとしたことも何度もありましたので。。)

ちなみに、キャリアアップにもとありますが、転職までコミットもらうという使い方もできるようですよ!未経験からエンジニアになりたい方にも良いサービスだと思います。

勉強しつづけるマインドを持つ

就職してしまえばゴール、必要な知識は業務を通して習得できるであろうという考えでは、システムエンジニア業界の先端で生き残るには少々辛いかなと思います。

システムエンジニアは常に新しい技術を追いかけていかないといけない業界。「勉強する姿勢」「前進する技術に追いつく姿勢」が必要だと感じています。

さいごに

いかがだったでしょうか。もちろん、私の経験談であってすべての会社がそうであるとか、文系卒のエンジニアがみんなこういう末路を辿ったという事ではなく一例としてとらえていただけると幸いです。それでは、また!