こんにちは、わたあめです。今回は、ログオンスクリプトがログオン後すぐに実行されない場合の対処法です。
ログオンスクリプトの配置手順(おさらい)
おさらいになりますが、ログオンスクリプトとは、Windowsにログインした時に実行するスクリプトです。設定は、グループポリシーで設定しています。手順は以下の通りです。
- [Windows]ボタン>すべてのプログラムを表示>”グループポリシー”とキーボードで入力>検索結果に出てきた[グループポリシーの編集]をクリック
- [ローカルコンピュータポリシー]>[コンピュータの構成]>[管理用テンプレート]>[システム]>[ログオン]の順にクリック
- [ユーザーのログオン時に実行するプログラムを指定する]をダブルクリック
[ユーザーのログオン時に実行するプログラムを指定する]画面で、”未構成”から”有効”に変更し、実行ファイルを指定します。
という現象に出会いました。
原因:既定ではログオン5分後に実行される
Windows8.1以降のグループポリシーでは、ログオンスクリプトは5分後に実施される仕様と記載されていました。Windows8.1以降に新たに「ログオンスクリプト遅延の構成」というポリシーが加わったようです。
設定できる項目には、"未構成"・"有効"・"無効"が設定できます。ここで、未構成に設定した場合でも5分後に実行されるとのこと。構成しなかった場合は5分待機するという説明が設定画面に記載されていました。
ログオン後すぐにスクリプトが実行されない原因はこれだったのかな?と思いました。
対処:グループポリシーの設定を行う
すぐにログオンスクリプトを実行させたい場合、以下の手順で設定を行います。
- [Windows]ボタン>すべてのプログラムを表示>”グループポリシー”とキーボードで入力>検索結果に出てきた[グループポリシーの編集]をクリック
- [ローカルコンピュータポリシー]>[コンピュータの構成]>[管理用テンプレート]>[システム]>[グループポリシー]>[ログオンスクリプトお遅延を構成する]をダブルクリック
- ”無効”のラジオボタンを選択
- [OK]ボタンをクリック
この無効設定ですが、”有効”ラジオボタンを選択して、遅延時間を”0分”に設定することで同じ意味合いの設定にもなります。
番外編:ログオンスクリプトがすぐに実行されることもあった
遅延のポリシーが未構成にも関わらず、ログオン後すぐにスクリプトが実行されるパソコンに出会う事もありました。この現象については、恐らくですがActive Directoryなどで管理されているアカウントで、そちらの方でグループポリシーが設定されているのではないかと思われます。
さいごに
いかがだったでしょうか。パソコンの置かれている環境やバージョンによっても事象はことなることがあると思いますが、疑問の解決に少しでもお役立ちできると幸いです。それでは、また!