こんにちは、わたあめです。
ZFSのファイルシステムって、高速でアクセスできたり圧縮率が高かったりと良いですよね(その分、CPUやメモリを使用しますが)。でも、めっちゃくちゃお高い。低予算だった場合、エンタープライズ版だと結構厳しい。(号泣)
今回は、ZFSでNASサーバを自作したという記事を書いていきたいと思います。それでは、いってみましょう!
(ざっくりすぎる)ZFSとは?
ZFSはファイルシステムのひとつ。ファイルシステムとは、ファイルをどうやって管理するか?という仕組みです。詳しくはググッて!ZFSの特徴としては、以下です。(他にも沢山ありますが。)
- 高速でアクセスできる
- 圧縮率が高い
- RAID構成可能
- ホットスペア対応で、HDD類の取り外しに気を遣わなくて良い
- オープンソースとして公開されている(UNIX,Linux系でも使える)
今までのファイルシステムでも普通に使えてるし、あえてZFSを採用する理由は何なのか、気になりました。
ファイルの読み書きは早い方が良い、複数人で使うのであればなおさら、という事はもちろんですが、一番大きな理由は経費削減じゃないでしょうか。
ファイルの読み書きがもともと高速のSSDは、値段が高い。(SSDなどに比べ)安価なHDDでも高速アクセスなNASが構築できる!のが大きな特徴です。
MousePro SVでZFS対応のNASサーバを構築
MousePro SVの選定理由
ZFSを是非に採用したいと思い、色々と調べました。製品版エンタープライズ向けのNASは結構あったのですが、ZFSに対応しているNASは限られていて、しかも超ハイエンドモデルしかなかったです…!手の届きやすいTeraStation購入か?という事も考えましたが、ZFSには対応していなかったです。
ということで、今回は普通のパソコンで(今回購入したのはサーバ用でしたが)FreeNASを入れて作成すれば安い!と思い立ったのがきっかけです。
筐体は、MousePro SV(Compact Bussiness Server)にしました。選定理由はホットスワップ対応で前面からハードディスクの交換が可能なので、NASに向いていると思ったからです。
問題点:Windows Server 2019しかサポートしていない
ただ、このMousePro SVシリーズ、OSなしモデルが用意されているものの、仕様を確認すると対応OSはWindows Server 2019のみと記載されています。FreeNASはサポートされているOSではないんです。
ただ、搭載されているチップなどを調べていくとFreeNASも入りそう、入らなかったとしたらその時に考える!という勢いで購入しました。
結果:FreeNASも入った
実際にFreeNASを入れてみましたが、入りました。無事に動作していますが、公式にはサポートしていないOSになるので、この辺は自己責任の域になりますね。
記憶媒体
筐体の中に設置する記憶媒体は、HDDを4台・SSDを2台設置しています。HDDは全てデータ領域(RAID-Z)に、SSDの片方にはFreeNASを入れ、もう片方はログの書き込み用にしました。
SSDは、キャッシュ用途(L2ARC)とログ用途(ZIL)と、どちらに使用するか迷いました。初めはキャッシュ用途で使っていたのですが、構築した環境では目に見えて速度が速くなるという効果が実感できなかったため、ログ用途で使う事にしました。
その他
NICは1000BASE-T
MousePro SVは、ネットワークが最大で1000BASE-Tという仕様なので、最大で1Gの速度しか出ないという事になります。(十分ですかね。)NASなので、ネットワーク越しに使う前提なので、ここは念のため留意しておいた方が良いかもしれません。
さいごに
安価にZFSなNASを構築したい!と考えている方のお役に立つ情報になれば幸いです。それでは、また!