Excelを使っていて、別のセルを参照する数式を入力した際に、ダブルクリック(またはF2キー)で編集モードにすると、表示されていた値ではなく数式が表示されてしまう現象に遭遇しました。今回は、この現象の原因と解決策を見つけたので共有します!
今回起こった状況例
例えば、以下のようなデータがあるとします。

Sheet1 A1: 1111
A2: 2222
A3: 3333
Sheet2 A1: =Sheet1!A1
A2: =Sheet1!A2
A3: =Sheet1!A3
このようにSheet2のセルがSheet1の値を参照する数式になっている場合、通常はSheet2のA1には 1111
、A2には 2222
のように表示されます。
しかし、参照元のSheet1のセルの書式が「文字列」になっている場合、Sheet2のセルをダブルクリック(またはF2キー)で編集モードにすると、数式そのもの(=Sheet1!A1 など)が表示されてしまうのです。
なぜ数式が表示されるのか?
私の場合ですが、この現象の原因は、参照先のセルの書式設定が「文字列」になっていることでした。Excelでは、「文字列」形式のセルを参照すると、計算結果ではなく数式そのものが表示されることがあります。これに気づかないと、数式が正しく機能していないように見えるため戸惑うこともあるでしょう。
解決策
この問題を解決するには、参照先のセルの表示形式を「標準」に変更することで数式が実行できるようになりました。以下の手順で設定を行いました。
修正手順
- 参照先のセルの書式変更
- 参照先のセルを右クリック
- 「セルの書式設定」を開く
- 「表示形式」タブを選択(既に表示されているかとは思います)
- 「分類」を「文字列」から「標準」に変更
- 数式を入力しているセルの書式変更
- 数式が入っているセルも同様に「標準」に変更
- 数式の再適用
- 数式が入っているセルを編集モード(ダブルクリックまたはF2キー)にする
- Enterキーを押して確定
以上の手順を行うことで、正常に計算結果を表示できるようになります。
注意点
ただ、この問題の原因が必ずしも書式設定とは限らないため、状況によっては他の要因が関係している可能性もあるかと思います。例えば…
- セルの入力ミスや数式の誤り
- セルが計算対象として認識されていない(「計算方法」が「手動」になっている、とか)
など、他の要因考えられるため、もし問題が解決しない場合は、他の原因も併せて確認する必要はありそうです。
まとめ
Excelでセルを参照している際に、数式が表示されてしまう原因は参照先のセルが「文字列」形式になっていることが原因でした。ぜひ試してみてください!