こんにちは。今回の記事は、Microsoft Excel 2024でマクロを開こうとすると、警告メッセージが出てマクロが無効化されて、マクロが実行できないときどうしたか?という記事になります。
状況:警告メッセージが出てマクロが有効化されない
今回の状況としては、マクロを含むExcelファイルをExcel2024で開こうとしたところ、警告メッセージが出ました。ちなみに、今回のファイルはパスワード保護されている(開く時にパスワードが聞かれる)マクロ入り「〜.xlsm」ファイルです。
ファイルを開くと「マクロを有効にしますか?」という警告メッセージが表示され、有効化しようとしました。しかし、「オプション」ボタンをクリックすると別の以下の警告メッセージが表示され、マクロを有効にできませんでした。
このメッセージのあとの選択肢はひとつでラジオボタンになっていますが、このラジオボタンしか選べません。
保護するしか選べないので、保護されてマクロを動かすことができません。ちなみに、マクロが動かないだけで通常のセルの値の更新などの作業はできます。ただ、マクロだけは動かない状況です。
ファイルの置き場を信頼できる場所として設定にする
Excelが、「このファイルはマクロを含んでいて暗号化されているため、安全ではないかもしれない」と警告を出している状況です。そのため、「このファイルは信頼できる」という設定を行いました。
Excelには「信頼できる場所」を設定する機能があるため、ファイルが保存されているフォルダを「信頼できる場所」に登録していきます。
この設定を行う際は、ファイルが安全であることを十分に確認する必要があります。私の場合は、自分で作成したマクロを含むファイルだったため、信頼できると判断しました。しかし、インターネット上で入手したファイルには危険なマクロが含まれている可能性があるため、注意が必要かと思います。
手順
- エクセルのメニューから設定を開く
- 「ファイル」 → 「オプション」 → 「トラストセンター」(左側メニュー) → 「トラストセンターの設定」
- 信頼できる場所を追加する
- 「信頼できる場所」(左側メニュー) → 「新しい場所の追加」
- フォルダパスを直接入力、または 「参照」ボタン で選択 → 「OK」ボタン
- フォルダ選択時に 「この場所のサブフォルダーも信頼する」 にチェックを入れると、サブフォルダ内のファイルにも適用される。
この設定を適用することで、指定したフォルダ内のファイルは警告メッセージが表示されず、問題なく開くことができました。また、マクロも正常に実行されるようになりました。
ネットワーク上のフォルダの場合
ローカルフォルダ(PC上のフォルダ)は問題なく追加できますが、ネットワークフォルダを追加しようとすると、以下のメッセージが表示され、追加できませんでした。
推奨はされてないようですが、同じページにある「自分のネットワーク上にある信頼できる場所を許可する(推奨しません)」にチェックを入れると、社内のファイルサーバーなどのネットワーク上のフォルダも追加できました。
その他:暗号化されたマクロとは?
個人的に気になったので調べてみました。警告メッセージにあった「暗号化されたマクロ」とは、一体何を指しているのか疑問に思いました。というのも、自分でマクロを暗号化した覚えはないです。
マクロは、ファイルをパスワードで保護すると暗号化される仕組みになっているようです。簡単に言えば、Excelファイルをパスワード保護するとファイル全体が暗号化され、その中に含まれるマクロも同時に保護されるということです。
ファイルを開く際にパスワードを入力すれば復号化されるはずですが、Excel 2024ではそのマクロの実行が許可されていないようです。勝手な推測ですが、暗号化されていることで中身を確認できないため、Excelが安全性の判断をできず、不正なプログラムの実行を警戒しているのかもしれません。
さいごに
いかがだったでしょうか。同じような疑問を持たれていた方の参考に少しでもなれば幸いです。それではまた次の記事で!