こんにちは、わたあめです。先日ひょんなことから、Excelの印刷品質の設定を行おうと思ったら…
という状況に陥りました。いつもはいくつかある選択肢ですが、印刷品質を変更しようと思ったら変更できなかった。今日はその原因について調査しましたので、まとめます。それでは、いってみましょう!
事象詳細:"600dpi"しか選べない
以下画像の赤枠部分(上)のように、選択肢に600dpiしかないのです。いつもであれば画像赤枠部分(下)のように、600dpi以外にも200dpiや1200dpiも選択肢にあったはずです。
印刷品質の設定手順
印刷品質の設定は以下の手順で行っています。Office2016を利用しています。
- Excelを起動
- [ページレイアウト]タブ>[ページ設定]欄の右下の□(に右下斜めの矢印マーク)をクリック
- [ページ設定]ダイアログが開く
- [ページ]タブ>[印刷品質]のプルダウンメニューをクリック
原因:プリンタによって扱える印刷品質が異なる
原因はズバリ、プリンタによって扱える印刷品質(dpi)が異なるからです。
そもそもdpiとは
dpiとは"dots per inch"の略になります。直訳すると、インチの中にどれだけドットがあるかですね。実はプリンタやパソコンの画面(モニター)が画像を表現するときは小さな点を沢山集めて表現しています。この点=ドットが1インチの約2.54cmにどのくらい密集してるかということです。
600dpiだったら、2.54cmの中に600個点があるという具合です。dpiの値が大きければ大きいほど密集している=滑らかな画像で表現できる、ということになります。
プリンターによって扱えるdpiは異なる
この章の冒頭でも書きましたが、プリンタドライバーによって扱える印刷品質が異なります。例えば、コピー機であれば200dpi~1200dpiまで扱うことができたりしますが、Microsoft Print to PDFなどPDFを作成するプリンタドライバーだと600dpiしか扱えないことがあります。
現在指定しているプリンタで扱えるdpiが選択肢
Excelのページ設定の印刷設定では、今Excelのプリンタで指定しているプリンタが扱えるdpiが選択肢になっています。わたあめが600dpiしか選択できなかった時は、Microsoft Print to PDFのプリンタドライバーを選択していた時でした。
対処
Excelでプリンタドライバーを選択しなおして、印刷品質を設定すれば選択肢は増えます。手順は以下です。
- [ファイル]タブ>[印刷]をクリック
- [プリンター]で選択しているプリンタードライバーを変更する
dpiを変更すると問題が起こることも
印刷品質(dpi)がシートごとに異なると問題があることもあります。必要が無ければ、揃えておいたほうが良いかと思います。ちなみに、600dpiがデフォルト設定になっていることが多いです。
PDF作成時のエラー
- PDFを作成しようとMicrosoft Print to PDFで印刷すると、名前を付けて保存のダイアログが複数回出てくる。
- PDFが意図しないところで複数に分割されてしまう。
解像度(dpi)が高すぎる
解像度を高く設定すると、印刷結果はきれいになりますがデメリットもあります。
- ファイルの容量が大きくなる
- 印刷に時間がかかる
印刷設定で「きれい」を選択するとプリンターで時間がかかったりしますよね。それがこの辺が関係しています。
さいごに
選択肢が600dpi以外は空白のようになっていて選択できずに、ちょっと焦りました。でも、何か不具合が起きているとかでなくて良かったです!
それでは、また。